子ども部屋の完成

子ども部屋はあったのですが、いままでほとんど物置き小屋となっていました。築後11年目、壁を塗装しましたが、これが良い機会となりました。息子も四月から六年生となります。そろそろ精神的な自立を促していかなければならない年頃です。これまで部屋の中にあった物を全部外に出して、息子のものだけを部屋のなかにいれました。

過去に彼が小学生になった祝いに勉強机を購入しています。にも関わらず、その部屋を自分の場所として愛着を持てずにいたのは、自分のもの以外のものが色々と部屋の中にあったからだろうなと思います。

衣装用の収納ボックスを6つ購入し、自分で整理させました。もうこれからは、体操服がどこにあるのか、野球のユニホームがどこにしまってあるのかを朝の慌ただしい時に豪然と親に聞くようなことはないはずです。ベッドを新調しようかどうか迷っていましたが、とりあえず客間にあったベッドを入れ、ベッドに机、タンス(収納)と自分の身の回りを自分で管理する体制がようやく整いました。ついに子ども部屋の完成です。残念ながら掛け布団が夏仕様のものしかないので、まだ自分の部屋で一人で寝てはいませんが、一人で寝る日はそう遠くはないでしょう。

 

 

新築の家に、子供に個室が要るかどうか、時どき話題となります。これまで設計してきた家で、はじめから個室を用意した家は実はそう多くありません。その代わり、将来、子ども部屋にできるようなスペースを用意してきました。それは、施主がこれから子育でするという世代の人が多かったからかもしれません。たとえば、予定であっても子どもが2人の場合、子ども部屋を1室にまとめ、将来間仕切れるようにすることが多いです。そうすることで、フレキシブルな広い空間が得られ、子どもの人数の変更に対応できるようになります。2人の予定が1人になれば、そのままで良いですし、3人となれば、多段ベッドをいれて対応します。

しかし、そのままというわけには行きません。子供はいずれ、親元を離れ、自立しなければなりません。家を自立するためのトレーニングの場に変えて行かなくてはならないのです。初めから個室を用意しておくほうが経済的なのかもしれませんが、子どもの個室として使わないうちは、個室は得てして物置き小屋になってしまい勝ちです。私の家のように…

今回、壁の塗装という機会があったお陰で、息子の部屋が完成しました。子どもの成長に合わせて、ちょうどよい機会に、個室を用意でき、子どもの自立に向けての意識も自然と高まったことと思います。

これまで、設計してきた子ども部屋(子どもスペース)も、将来、仕切って二つにする機会が待っていると良いように解釈してもらいたいところです。それは自分だけの部屋が得られるよい瞬間、よいセレモニーになることでしょう。

 

 

 

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